「60代シングルはいろいろな不安がある」
身体は確実に衰えていき、できないことが増えていくばかり。
結婚をして、お互い支え合って暮らすのがベストなのでしょう。
わかっています。
わかってはいるけど、長く1人でいたら他人と暮らす自信がなくなっちゃうんですよ。
どんなに心許せる人でも、100%気を遣わない人なんてあり得ないじゃないですか。
トイレに行きたい時、歯磨きしたい時。
トイレや洗面所を先に使われてたら待ちますよね。
出かける時は「どこどこに行きます。○時頃帰ります。」
いちいち言わなきゃいけないですよね。
想像しただけで、気が重くなります。
でも、勝手だと言われるかもしれませんが恋人はほしいんですよ。
一緒に生活するのは面倒だけど、恋人はほしい!
勝手だなんて少しも思わないです。
「恋人がほしい」は、ありだと思います。
シングルは不安、でも1人でいたい。そんな人は婚活です。

婚活は「結婚を希望する人がすること」と思っている人が多いです。
実は婚活をしている60代で「籍は入れない」と考えている人は案外います。
▼籍を入れない理由をこちらに書いています。参考までによかったらどうぞ▼

結婚相談所も60代の「籍を入れない」事情に対して理解をしてくれています。
60代は自分の状況や希望するスタイルに合ったパートナー探しをすればいいんです。
結婚を希望しないのに「婚活」?
「婚活」に抵抗があるのなら「恋活」と呼びましょうか。
「恋活」でも「婚活」でもシニアがパートナー探しに使うツールは同じです。
個人的には気にしなくてかまわないと思います。
60代シングルの不安と対策

私たちの体は確実に衰えていきます。
ずっと一人でいることは本当に心配です。
でも一人でいたい。
目指すは「依存しないで支え合う」。
依存しないで支え合う
仮に、支え合えるパートナーができたとしても、基本は1人です。
60代シングルが暮らしていくにはいくつかの不安があります。
基本は1人を念頭において、不安要素と対策を考えておきましょう。
考えられる不安をあげてみます。
①低栄養になりがち
②認知症が不安
③詐欺など犯罪被害の危険
④孤独死
60代シングルの不安要素と対策
◆自分だけだと自炊の意欲がわかない。
◆スーパーに行くと、値段の安いものに手が伸びる。
◆自炊も面倒なので、パンやインスタント麺などを買ってしまう。
生活習慣病の予防に「粗食が大切」と言われていることで、勘違いをしている高齢者いる。栄養のとりすぎがよくないのは、中年までで、高齢者には当てはまらない。
高齢者の「低栄養」は、がんや心臓病などの死亡リスクを高める。東京都健康長寿医療センター研究所 新開省二副所長
節約と健康のために粗食を心がけて、病気になってしまったのでは元も子もありません。
自炊が面倒な人には「宅配弁当」があります。
「宅配弁当」は、一見食費がかさむようですが、次の点でとても優れています。
■栄養バランスのとれたお弁当が届く
■自炊と比べると、時間と高熱エネルギーが節約になる
■素材を無駄にすることがない
宅配弁当業者はたくさんありますが、ここでは「わたみの宅配」を紹介します。
お住まいの地域には生協(生活協同組合)があると思います。
宅配弁当の取り扱いを行っている生協もたくさんあります。
お近くの生協に問い合わせてみるのもいいと思います。
◆人と接する機会が少なく、脳への刺激がない。
◆家の中でじっとしていることが多く、運動不足になりがち。
◆初期症状に気づいてくれる人がいないので、進行しやすい。
「認知症は脳のトレーニンにグだけでは予防できない。」
多くの認知症関連の記事に書いてあります。
家の中で脳トレクイズをひたすらやっているだけではダメということです。
大切なのは次の3点です。
■生活習慣病を予防・治療する
■運動をする
■他人と交流する
高齢者の中には「生活習慣病の予防」について誤解をしている人がいます。
上の「低栄養」の欄でも書きましたが、メタボを気にして粗食を心がける食生活は高齢者には不向きです。
「低栄養」になってしまいますので気をつけてください。
◆振り込め詐欺などの特殊詐欺被害。
オレオレ詐欺は減少しているが、次々と手口を変えていくので、特殊詐欺の被害は減っていない。
◆商品を売りつける悪徳商法被害。
ネット通販に不慣れな高齢者の被害が増えている。
「自分には知識がある」「自分はしっかりしている」と自覚している人は危険です。
被害者の56%が「自分はだまされない自信があった」(警視庁調べ)と答えています。
現役中、自分は「仕事をバリバリとこなしてきた」「仕事ができた」と思っていませんか?
よく考えてみてください。
仕事って1人でしてませんよね。
何かをするために、たくさんの人が関わり、協力し合って一つのことを成し遂げていますよね。
業務上の「報連相(ほうれんそう)」は常識でした。
人は間違いや失敗はするもの。
それを踏まえて、きちんとしたフォロー体制が作り上げられていました。
だから無事にやってこれたんです。
プライベートなことも、同僚、友人、先輩に相談して間違いに気づいたり、乗り越えたりしてきませんでしたか?
加齢とともに判断能力は衰えていきます。
それなのに、逆に周りにアドバイスする人がいない「危険な状態」の中に放り出されているのが高齢者です。
「金銭に関わること」「高額な買い物をする時」、決して1人で判断せず、知り合いに相談してから動いてください。
◆シングルで一人暮らしをしている以上可能性はあります。
孤独死の可能性も念頭においておく必要があります。
■エンディングノートを書き、信頼できる人に置き場所を伝える。
■連絡役を決めてお願いする。
▼「エンディングノート」の書き方について詳しく書いています▼

▼「連絡役」とはどういうものか。こちらに書いています▼

60代シングルは婚活をしよう

私は「依存しないで支え合う」パートナーを見つけることを理想としています。
金銭的なこと・生活のこと
1人でできることは1人でする。
そして心が通じ合うパートナーがいて、いざという時は一番に相談できる。
婚活をしているシニアの中で「籍を入れない」「同居しない」という考え方の人は珍しくありません。
入籍できない、入籍したくない、そういう事情は婚活業者も理解してくれてます。
入籍できないからと言って、婚活をあきらめる必要はありません。

婚活をはじめたものの、どんなにがんばってもパートナーが見つからないこともあるでしょう。
見つからなくても、悲観することはないです。
どっちみち1人です。
たとえパートナーが見つからなくても、マイナスに考える必要はありません。
パートナーを見つけるためにしてきた努力。
それはすべて自分自身のためになっています。
異性を意識することが、どんなに心と身体の健康にプラスになっていることか。
自分のために、積極的に動いてみましょう。
