60代になって時間に少し余裕ができました。
現役時代にやりたいと思っていた趣味も始めることができています。
そんな中、先日テレビで「終活」の話題を取り上げていました。
「終活かあ…」
いずれは必要になってくる時がくるだろうな。
でも自分はまだまだ元気いっぱい。
セカンドライフをこれから存分に楽しもうと思ってるのに「終活」なんて早い早い。
終活の中心ともいえる「身辺整理」は体力と考える力がないとできないものなんです。
それに「今、元気だから」と言っても、いつ何が起こるかわりません。
もし突然、不幸が襲ったとしても、身辺整理ができていれば残された人への負担をかなり減らしてあげることができます。
あなた自身も身辺整理を済ませると、ずいぶんとスッキリして生活がしやすくなります。
「終活」は生きることを前提とした活動でもあるのです。
この記事では「終活」で必要な身辺整理について書いています。
最後まで読んでもらえるとうれしいです。
終活は元気な60代のうちに。まずは身辺整理の5点

終活の中心となる身辺整理は次の5点です。
①物の整理
②お金関係の整理
③デジタル情報の整理
④人の整理
⑤エンディングノートを作る
一つずつ説明しますね。
①物の整理
身辺整理5点の中で一番体力が必要なのが「物の整理」です。
「さあ、やるぞー!」と無計画にとりかかっても上手くいきません。
失敗1:こちらの部屋からあちらの部屋へ移動
失敗2:収納用品を買ってきて整理整頓
失敗3:ダンボールを買ってきて押入れや物置に移動
上の失敗3例は、どれをとっても何一つ物が減っていないということです。
身辺整理は整理整頓ではないのです。
物を減らさないと意味がありません。
仮に、子どもは県外・自分は一人暮らしという場合、遺品整理を業者に頼らざる得ないので、遺品が多いと廃棄料が高額になってしまいます。
2LDKの場合 15万円程度かかります。
※量によりますのであくまで目安です。
仮にゴミ屋敷状態ですと、30万円程度かかることもあります。
※あくまで目安です。
とにかく物を減らす努力をしてください。
◆一定期間使っていない物は処分
(思い入れのある大切な物は分けておく)
◆片付ける範囲や種類を限定する
(一気に広範囲をしようとしない)
◆大切な物を保管するスペースを決めておく
◆不必要だが価値のある物を保管するスペースを決めておく
(後で売る。リサイクルショップ、フリマ、ネット)

②お金関係の整理

銀行口座
証券口座
現金
保険
銀行口座
不要な口座はまとめる
■自分で窓口に行くことが可能な場合
⇒本人が行けば窓口で簡単に解約できます。
■窓口に行くことが難しい場合
⇒銀行に電話をする。
解約に必要な用紙を送ってもらう。
記入後銀行へ返送。
返送の際、通帳・キャッシュカード・本人確認書類等の同封が必要な場合あり。
口座残金は希望する口座に振り込んでもらえますが、振込手数料がかかります。
金融庁によると、休眠預金 (10年以上入出金などの「移動」がない預貯金) が年間約1,200億円発生しているそうです。
せっかく残金があるのに本人が忘れている口座が多くあることが推測できます。
少しでも心当たりがある場合はぜひ銀行に尋ねてみてください。
遺族が口座の存在を発見し相続することは非常に難しいですが、口座開設者本人なら、いくつかの情報や問い合わせにより、忘れていた口座を発見することもできます。
忘れている口座を見つける方法
タンス・書類ケース・昔使っていたカバンの中などに通帳やキャッシュカードがないか探してみる。
口座を開設した可能性のある銀行に、口座開設時の住所、名前、生年月日などを元に、問い合わせてみる。
証券口座
銀行口座同様、証券口座の解約も簡単です。
■証券会社の窓口に行く
■証券会社に電話をして、郵送で手続きする
※株式などの証券残高、現金残高などをあらかじめ清算する必要がありますので、証券会社にしっかりお尋ねください。
現金
タンス貯金は口座に入金!
少額でしたら美味しいものでも食べに行ってください。
保険
契約している保険の内容を改めて見直してみることも重要です。
保険証券や関連書類はわかりやすくファイリング。
生命保険に入っていることに受取人が気付かなければ、最悪の場合保険金も支払われないままになってしまいます。
関係書類のファイリングとともに、エンディングノートなどへ記入しておくことが大切です。
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▼エンディングノートについて詳しく書いています。▼

③デジタル情報の整理

パソコンやスマートフォンに関連する契約やデータの整理も大切です。
携帯電話やパソコン本体
死後のロック解除は不可能と考えた方がいいでしょう。
遺族に残したい情報は端末以外の場所に残しておきます。
SNS
SNSによっては、死後にアカウントを譲渡するか、削除するか等、生前に決めておくことができます。
例えばFacebookでは、過去の投稿閲覧が可能な「追悼アカウント」にするか、完全削除にするかを選べます。「追悼アカウント管理人」の指名もできます。
【facebook 追悼アカウント】で検索すれば、追悼アカウントリクエストについての記載を見ることができます。
ネットサービス
契約しているサービスをリストアップし、遺族が確認できるようにしておきます。
不要なサービスは解約しておきましょう。
少額のサービスは、契約していることを忘れてしまっている場合がありますので、銀行やクレジットカードの出金明細を必ず確認してください。
スマホ決済サービス
契約しているサービスをリストアップし、遺族が確認できるようにしておきます。
アカウント自体は引き継げないものが多いですが、残高は遺族が連絡をすれば返金してらえる場合もあります。
データ(動画や写真・画像など)
写真は変色したり傷んだりしますのでデータ化して端末以外の場所に保管するのがいいでしょう。
端末に入っている画像や動画は、共有しておきたいデータをクラウド(Dropbox等)に保存して、生前から閲覧権限を共有しておくといいです。
見られたくないデータは、パスワードをかけたフォルダに入れておきましょう。
端末や回線なども解約する必要がありますので、忘れずに記載しておいてください。
『ネット銀行』『ネット証券』を利用している場合も、口座番号・証券番号など、忘れず書き残してくださいね。
『暗証番号』『パースワード』を書かないようにしましょう。
書き残したものの盗難・紛失など起きたら大変なことです。
『暗証番号』『パースワード』の管理にはくれぐれもお気をつけください。
④人の整理
万が一の場合に遺族が連絡をとりやすいように整理しましょう。
遺族が子どもで若い場合、親戚の把握もできていないことがありますので、続柄・名前・住所・連絡先のリストは作っておきましょう。
連絡を取ってほしい知人の一覧も必要です。
⑤エンディングノートを作る
エンディングノート(終活ノート)というものがあります。
▼エンディングノートの書き方など、エンディングノートについて詳しく書いています。▼
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