「価値観」ってものすごくあいまいな言葉です。
あいまいなので、良くも悪くも、都合よく使えますね。
お断りする時「価値観が違う」と言っておけば、とりあえず相手を傷つけずに済むかなあ、と思います。
プロフィールの望むお相手欄に「価値観が同じ人」と書いておけば、「価値観が違うから」というお断りの理由は絶大な効果を発揮します。
考えれば考えるほど不思議な言葉。
「価値観」ってどういう意味なんでしょうね?
婚活でよく使う「価値観」という言葉。「価値観」っていったい何?

『価値観』についてEXEO(エクシオ)が2019年6月に次のようなアンケートをしています。
恋愛や結婚において、相手に「価値観が似ている」ことを求める人は多いです。しかし価値観の定義はあいまいで、人によっても異なります。 あなたが最も重視している「価値観が似ている」とは何に関することでしょうか?
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エクシオ
EXEO(エクシオ)アンケートから見る具体的な「価値観」6項目
※EXEO(エクシオ)アンケートから、50代以上の回答について抜き出してまとめてみました。
回答人数は848人です。
①日常生活における金銭感覚
②男女の役割分担や家事育児の考え方
③ニュースや興味のある対象
④趣味や休日の過ごし方
⑤食事のマナーやルール
⑥両親や親戚との付き合い方
6項目ともめちゃくちゃ大切なことですね。
すべての項目が、下手すると喧嘩の原因になりそうなものばかりです。
6項目について50代以上の男女が重視する割合は次のとおりです。
男性 | 女性 | |
①日常生活における金銭感覚 | 45.8% | 46.8% |
②男女の役割分担や家事育児の考え方 | 12.1% | 7.7% |
③ニュースや興味のある対象 | 12.9% | 11.9% |
④趣味や休日の過ごし方 | 21.2% | 19.1% |
⑤食事のマナーやルール | 4.7% | 11.1% |
⑥両親や親戚との付き合い方 | 3.3% | 3.4% |
重視する割合が断トツで多いのが①金銭感覚です。
男女とも半数近い人が重視しています。
2位…男女とも④趣味や休日の過ごし方
3位…男女とも③ニュースや興味のある対象
4位…男性は②男女の役割分担、家事育児の考え方
4位…女性は⑤食事のマナーやルール
5位…男性は⑤食事のマナーやルール
5位…女性は②男女の役割分担、家事育児の考え方
6位…男女とも⑥両親、親戚との付き合い方
6項目の「重視する価値観」の順位を見て考える
①日常生活における金銭感覚が似ている
シニアだけでなく若い年代も断トツで、金銭感覚が似ていることを重視する結果でした。
「金銭感覚の違い」は全ての世代で受け入れ難いものがあるようです。
長く生きているシニア世代は金銭感覚だけでなく様々なことに対して自分が基準になりがちです。
ですから自分の基準に合わない人を受け入れるのはとても難しいことなのでしょう。
お金にまつわることで、次のような方は気をつけていただきたいです。
お金に対して几帳面で、管理がきちんとできるタイプの人。
こういったタイプの人は、お金に余裕がある時でないと決して贅沢はしません。
丁寧なお金の使い方が染み込んでいますから、気前の良い人のことを「お金持ち」と無意識のうちに思ってしまいます。
ですから「なぜ、あの人が?」と思うくらいしっかりしている人が、案外騙されやすいのです。
お金を使う人=お金持ち
事件にまで発展するのは極めて少数だとは思います。
しかし結婚前のお金の使い方を見て「お金持ちなんだなあ」と思っていた人が、実は貯金の全く無いただの浪費家だった。
結婚してから気づいたその事実に愕然としたという話はありがちです。
②男女の役割分担や家事育児の考え方が似ている
女性にとって重視する項目なのかと思いきや、5位というほぼ重視しない結果でした。
おそらく対象をシニア層に絞ったための結果だと思います。
シニア層になると、そこは重視しないのではなく、諦めというのが実態ではないでしょうか。
「家事も育児も何もかも押し付けられて、夫は好き勝手」
そういう思いを離婚経験のあるシニア女性の多くが経験しています。
そこを重視してたら、いつまで経っても相手など見つからないから「それはどうでもいいわ」という男性に対する諦めですね。
それとは逆に、「当然、家事育児は女性がするもの」という考えの女性もたくさんいます。
その人たちも「重視する項目」に入れていない可能性があります。
③ニュースや興味のある対象が似ている
④趣味や休日の過ごし方が似ている
③④は似たようなことだと思います。
話をしていて楽しい。
お出かけしていて楽しい。
テレビを見ていて楽しい。
2人の間にズレがあると全く楽しくないですよね。
おそらくお付き合いしている間に、③④は互いの違いに気づくでしょうから、「こんなはずじゃなかったー」っていう失敗は少ないでしょう。
内気なあなたへ
何でもかんでも相手に合わせてしまうことは避けましょうね。
自分の希望を相手に伝える努力をしてください。
将来ストレスを感じるはめになりますので。
くれぐれも無理はしないようにしましょう。
⑤食事のマナーやルールが似ている
食事のマナーって些細なことに思うかもしれません。
でも、実は毎日のことなので、重要でなさそうに見えて結構重要です。
マナーの悪さに対する許容は人によって違いますが、とりあえず「良くない」と言われているマナーはしないに越したことはないです。
シニアになってから、食べ方の癖を直すのは大変なことだと思いますが、常に意識をしながら食事をしてなるべく改善できるように心がけましょう。
次のようなことに心当たりのある人は、意識してみることをお勧めします。
くちゃくちゃ音を立てて食べる
口を閉じて食べてください。
口が閉じられないほどの量を口に入れないよう、量を少なめにしてください。
迎え舌
舌で食べ物を受けるような形になります。
一度に口に入れる量が多い人が迎え舌になる傾向があります。ひと口の量を少なくしてみてください。
肘をついて食べる
箸の使い方の悪い例
家で食べる時にも「格好良く食べる」ことを意識したら、少しずつ直っていきます。・刺し箸
つかみにくい料理を箸で突き刺して食べる行為。
・迷い箸
どれを食べようか迷い、器の上で箸をあちこちに運ぶこと。
・寄せ箸
遠くの器を箸で引き寄せること。
・さぐり箸
器の奥や下のほうにある料理を掘り返して食べること。上から順にいただきましょう。
・もぎ箸
箸についたご飯粒やおかずを口でもぎ取る行為。
・ねぶり箸
食事中に箸先を舐めたり吸ったりすること。
・渡し箸
器の上に箸を渡して置くこと。使わないときは、箸置きに戻しましょう。
・涙箸
箸先から煮物などの料理の汁を垂らしてしまうこと。
⑥両親や親戚との付き合い方
男女ともあまり重視されてないです。
きっと個人ではどうしようもない面があると考えているからでしょう。
またシニア世代は、
すでに両親がいなかったり、親戚も近くにいなかったりする。
地域性によって自分の意思が通せないことがある。
両親や親戚との付き合い方は、お互いよく話し合って進めるしかないですね。
価値観の歩み寄りは必要か?

基本的に無理して相手に歩み寄る必要はないと思っています。
価値観の違いを見ないようにして結婚したところで、ストレスしか残らないです。
だからといってひたすら「がんこな自分」である必要もないです。
相手の声に耳を傾ける
寄り添うしなやかさを持つ
自分の意思も大事にする
難しいことですけど、そんな人でありたいですね。
人生経験の豊かなあなたなら、きっとできる気がします。
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