結婚相談所の入会に必要なものとして、必ずと言っていいほど書いてある公的機関発行の「独身証明書」。
聞き慣れない名前の証明書です。
うーん…結婚適齢期の人ならともかく、60代で「独身証明書」を取りに行くのは結構勇気がいります。
しかしそこは新しい出会いのためです。
開き直って申請するしかありません。
幸いなことに郵送で取り寄せることもできます。
ここでは独身証明書とは『何か』をまず説明しています。
『取り方』について、その後に書いていますので、最後まで読んでもらえるとうれしいです。
結婚相談所に必要な『独身証明書』って何ですか?

独身証明書は「現在独身であること」を証明する公的書類です。
独身証明書の正式名称は「独身証明書(結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書)」といいます。
名前からして結婚相談所のために作られたような証明書ですね。
もし紹介したお相手が既婚者だったら…
それに気づかずに結婚してしまったら…
「既婚者が独身のふりをして結婚相談所に登録する」という事例は実際に発生しています。
ですから多くの結婚相談所では登録者に独身証明書の提出を義務付けています。
「面倒くさい」「役所に行くのは恥ずかしい」
そう思われる方もあると思います。
しかしお互いが安心して出会うために必要な書類です。
どうかご理解ください。
戸籍謄本ではダメなんですか?

「戸籍謄本ではダメですか?」と思われる気持ちはわかります。
独身証明書に比べたら、戸籍謄本の方が申請しやすいですよね。
だったら戸籍謄本でもいいですよね。
「いいえ、戸籍謄本ではダメなんです。」
戸籍謄本には次の項目が記載されています。
本籍
筆頭者氏名
戸籍事項・戸籍改製(改製日、改製事由)
戸籍に記載されている者(名、生年月日、配偶者区分、父、母、続柄)
身分事項 出生(出生日、出生地、届出日、届出人)
身分事項 婚姻(婚姻日、配偶者氏名、従前戸籍)
恐ろしく詳しくいろいろな事項が記載されています。
上の「戸籍謄本の記載項目一覧」の一番下に「身分事項 婚姻に関する記載」があります。
その記載があるので、以前は戸籍謄本が結婚相談所へ提出する書類(独身を証明する書類)として使用されてきました。
ところが戸籍謄本には婚姻に関する以外の個人情報も詳細に記載されています。
そこで個人情報保護の観点から結婚相談所への提出を戸籍謄本から「独身証明書(結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書)」に変更するよう2000年に制度化されたというわけです。

独身証明書は自治体によって様式こそ違いますが、記載されている項目はほぼ同じです。
少し見づらくて申し訳ないですが、「本籍地」の項目は「区」または「市町村」までの記載で良いことになっています。
かなり個人情報が守られていますね。
「独身証明書」という名前は少し照れくさいですが、個人情報を守るという点においても、安心して結婚相談所へ提出できる書類と言えます。
独身証明書の取り方

①独身証明書は本籍がある役所(市役所・町役場)の窓口にて申請・受け取りをします。
②役所へ行くことが難しい人は、郵送での申請・受け取りも可能です。
具体的な取り方は私の住む大津市の方法を使って説明します。
どこの役所も手続き方法は同じですが、申請書や料金には違いがありますので、不明な点は本籍のある役所へお問い合わせください。
窓口で受け取りの場合
本籍が大津市の人は「市民部・戸籍住民課または支所の窓口」に行ってください。
○窓口に設置してある申請書に本籍・筆頭者、提出先等をご記入の上、申請してください。
「本籍」「筆頭者氏名」がわからない場合は、本籍が記載された住民票などで確認してください。
○代理人による申請の場合は、委任状が必要です。
請求できる人
○本人
本人確認書類をお持ちください。
※運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、写真付き住民基本台帳カード、在留カード、健康保険証、年金手帳など
○代理人
委任状が必要です。
委任状には委任者の署名または捺印が必要です。
(委任状は大津市HPよりダウンロードできます。)
手数料
独身証明書 1通 300円
郵送で受け取りの場合
大津市が本籍地の人が独身証明書を郵送で請求する場合、以下の4点の書類を市役所「市民部・戸籍住民課」へ送付してください。
①交付請求書(本籍・筆頭者、必要な方の氏名を忘れずご記入ください)
※「戸籍関係証明書 交付請求書(郵便請求用)」をHPよりダウンロードし、A4の用紙に印刷してください。
※「本籍」「筆頭者氏名」の記載が必要です。わからない場合は、本籍が記載された住民票などで確認してください。
※提出先の記入も必要です。
⇓ 上表を一部拡大
②手数料
※独身証明書1通 300円
定額小為替または現金書留で送ってください。
※切手での取り扱いはできません。
※市区町村によって取り扱いが違いますので、該当の市区町村へ必ず確認してください
③請求者の本人確認書類のコピー
※自動車運転免許証、パスポートなどのコピーを同封してください。
※住所や氏名など内容に変更があった場合は、最新の情報が確認できるよう必ず両面をコピーしてください。
④返信用封筒
※84円切手を貼り、受取人の住所・宛名を記入したものを用意してください。
※84円切手を貼ることを忘れないでください。
その他:代理人による申請の場合は、委任状が必要です。
(委任状は大津市HPよりダウンロードできます。)
送料は次のとおりです。
①郵便局で「定額小為替」を購入して普通郵便で送る場合
1.「定額小為替(300円分)」を購入
購入に100円の手数料がかかります。
2.上記の4点の書類(代理人請求の場合は委任状も)を同封
重さが25g以下でしたら 郵送料 84円
重さが50g以下だしたら 郵送料 94円
3.合計は次のとおりです。
300円+100円(手数料)+84円(94円)=484円(494円)
②現金書留(配達証明にしない場合の金額です。配達証明にすると高いです)で送る場合
1.現金書留用封筒を購入(21円)
2.上記の4点の書類(代理人請求の場合は委任状も)と現金300円を同封
重さが25g以下でしたら 郵送料 519円+封筒代21円=540円
重さが50g以下でしたら 郵送料 529円+封筒代21円=550円
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