エアコンが嫌いです!
そう言う人、私の周りにも何人かいます。
特にシニア女性に多い気がしますね。
『冷房』というものに良いイメージがないんですよ。
冷房病がつらい
一昔前は、夏でもスーツを着ている男性がたくさんいました。
そのため通勤電車や職場の中は、スーツ男性を基準に冷房の温度設定がなされ、女性はギンギンに冷やされた中で仕事や通勤をしていました。
冷房病は、室内と室外の激しい温度差によって自律神経のバランスが崩れ、「足腰の冷え・だるさ・肩こり・頭痛etc.」が起こる病気です。
その対策として、ひざ掛け、カーディガンは必需品。
「せめて家にいるときくらい、冷房から解放されたい!」
そんな気持ちの女性が多かったのです。

扇風機の風に一晩中当たっていると死ぬ
扇風機の風に当たり続けると、身体が冷えて体調を崩すことは確かにあります。
しかしそれが直接の死亡原因になるかというと、そうではないようです。
たとえば、風呂上がりにビールなどを飲んで寝てしまう。
◆利尿作用で脱水症状になり、脳梗塞を発症。
◆入浴により血圧が変動。さらに飲酒により脈拍数が増加し、不整脈を誘発。
そのような原因で突然死してしまった。
⇒そばでは扇風機が回っていた。
ということは、⇒扇風機が原因で死亡したのではないか。
エアコンや扇風機の風に当たりすぎるのは、とても良くないことという経験や教えの中を生きてきた60代。
「熱中症は危険ですからエアコンをつけましょう」と今さら言われても、なかなか行動に移せないのです。
電気代が高い
最近のエアコンは「いかに電気代が節約できるか」に重点を置き、開発され続けています。
そうは言っても、めちゃくちゃ電気代が高かったエアコン時代を経験している60代は、「エアコン=電気代が高い」という図式は簡単に払拭できません。
体調を崩す、かつ電気代が高い
60代の頭の中のエアコンのイメージ。
そんなエアコン、誰も使いたくないですよね。
エアコン無しで夏が乗り切れるのなら、それに越したことはない。
「今年の夏もエアコン無しで乗り切ってやる!」
そんな意志の強さでもって、60代は夏の暑さと闘っているのです。
エアコンが嫌いな人へ4種の冷房器具を紹介します

エアコンの代用品として考えられる冷房器具を探してみました。
①冷風扇
②冷風機
③窓用エアコン
④扇風機
それぞれの冷房器具について説明します。
①冷風扇(れいふうせん)について
■特徴
水を入れる専用のタンクがあり、タンクに入れた水が蒸発した際の気化熱を利用して冷たい風を出します。
水を吸い込んだ時フィルターを通り抜けた風が吹き出され涼しくしてくれます。
■電気代
安い(扇風機と同じくらい)
扇風機では物足りず、エアコンでは冷えすぎてしまう方におすすめ。
本体がお手頃価格
部屋全体を冷やすことはできない。
タンクに水を入れておく必要がある。
湿度が上がりすぎて蒸し風呂になってしまう。
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②冷風機(れいふうき)について
■特徴
形は冷風扇と似ていますが全くの別物です。
スポットクーラー、小型クーラーなどと呼ばれていて、持ち運びができます。
冷やすしくみはエアコンと同じですが、冷風機は室外機が一体となっています。
排熱ダクトを使って、室外に熱を逃がす必要があります。
■電気代
高い(使い方によってはエアコンくらいかかる)
移動ができ、エアコンが設置できない場所で使える。
本体価格はエアコンより安い。(冷風扇・扇風機より高い)
パワーはエアコンより落ちる。
小型のため部屋全体を冷やすのに時間がかかるし、電気代もかかる。
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③窓用エアコンについて
■特徴
エアコンのように工事の必要がなく、窓があれば設置できるので賃貸アパートなどで重宝します。
エアコンのような室外機はありません(機械の後ろ部分が室外機に相当する)。
排水ホースからエアコンと同じように水が出るので、設置の時には気を付ける必要があります。
■電気代
高い(使い方によってはエアコン以上にかかる)
工事が必要ないので、取り付けが簡単。
室外機を置くスペースを確保しなくて良い。
本体価格はエアコンより安い。
パワーはエアコンより劣る。
エアコンと同じくらいの重さがあるので一人では設置が難しい。
窓を開けておく必要があるので防犯上心配。
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④扇風機(せんぷうき)について
■特徴
誰でも知っている扇風機です。
電気代も安く、本体価格も手頃です。
最近は羽のないタイプやおしゃれなものなどいろいろな種類があります。
羽がないものは掃除もしやすくおすすめですが、価格が高いのが難点です。
■電気代
安い
現時点でエアコン以上のすぐれものはない

以前と比べて性能・コストパフォーマンスとも格段に良くなっている現代のエアコン。
エアコン設置が可能な環境であるのなら、エアコンが一番すぐれものですと言わざるを得ません。
エアコンが設置できない部屋の場合は、電気代はかかってしまいますが冷風機か窓用エアコンですね。
しかしそのどちらもエアコンほどのパワーは期待できません。
エアコンが嫌いな人がエアコンで快適に過ごすための工夫

電気代が気になる人
◆設定温度を1℃高めにすると約10%の節電。
◆十分に冷えたと感じたら、電源を切るよりも温度調整がおすすめ。
・運転を開始する時に、より多くの電気を使います。
・節電を考えて運転スイッチの入リ切りを繰り返すのは逆効果です。
◆風量設定は「自動運転」に。
・節電を考えて、弱風や微風で運転すると、部屋が設定温度に達するまでに多くの時間がかかります。
・風量は「自動運転」にしておくのが最も効率的です。
◆冷房時の風向きは水平に。
・冷たい空気は部屋の下の方にたまります。風向きを下にすると上方の温度が高いままで効率が悪いです。
◆フィルターの掃除はこまめに。
・フィルターにゴミやホコリが詰まっていると、5~10%の電気代が割高になります。
・2週間に1度はお手入れをするのが理想です。
◆室外機のまわりに物を置いたり、雑草や枯れ葉を放置しない。
・室外機は外気を吸い込んみ、吹き出すことで熱交換をしています。吸い込み口・吹き出し口近くに障害物があると、冷房効果が弱まり、電気の無駄になります。
・雑草が吸排気の妨げになったり、ファンに草や枯れ葉がからまると故障の原因になります。

◆熱の出入りを防ぐ。
・カーテンやブラインドを使って、窓からの直射日光を防ぎましょう。
・昼間でもカーテンをしめておくと効果的です。日差しによる熱の侵入を約30%カットできます。
◆窓や戸の開閉は少なめに
・暖かい外気が部屋に侵入するのをできるだけ防ぎましょう。
◆部屋の中が外より暑いと感じたら換気を
・外から帰った時、外より暑いと感じたら、すぐにエアコンを付けず、窓を開けて部屋の空気を入れ替えましょう。
・部屋の熱気を逃してからエアコンを運転したほうが節電になります。
◆部屋の空気をかきまぜる
・サーキュレーターや扇風機を利用して、部屋の空気を循環させましょう。
・部屋の温度ムラをなくするとエアコンの冷房効率が上がります。
◆換気扇も有効に活用。
・換気扇を回すことで室内の空気循環が良くなり、エアコンの効率アップになります。
◆室外機は直射日光が当たらないように。
・室外機の周りに日陰を作ったり、打ち水をするなどして室外機周辺の気温を下げると、節電の効果があります。
・しかし室外機をカバーで覆うことはしないでください。吸気や排気の効率が落ちて、逆に電気を消費します。
◆長期間使わない時はコンセントを抜いておく
・待機電力の消費がカットできます。
体のことが気になる人
◆設定温度の目安は25℃~28℃
・寒さを感じない温度にしてください。
◆外気との温度差は3℃~4℃が理想
・外との温度差がありすぎるのはよくないです。
◆直接風が当たらないように工夫する
・ソファなど常時いる場所に直接風が当たらないよう工夫してください。
・風向きの調節だけでは、風が当たるのを防ぐのが無理な場合は、サーキュレーターを使用して風を飛ばすなどの工夫をすると良いです。
◆家族とエアコンの温度で意見が合わない時は服装の調整で自衛する。
◆時々、体を動かす
・部屋の中でじっとしていると、血液の流れが悪くなりがちになります。
・適度に体を動かしてください。
◆入浴をする
・夏はシャワーで済ませがちですが、入浴をおすすめします。
・入浴は冷房病や冷え性の予防に効果があります。
・少しぬるいと感じる程度にお湯にゆっくり使ってください。
特に今年のように、連日猛暑日が続くと、マジで熱中症になってしまいます。
65歳以上は暑さを感じにくくなるという事実
暑さを自覚しながら我慢している以上に危険なのは、暑さそのものに鈍感になっているということです。
人の体温調節のシステムは、皮膚の温度受容器(温度センサー)で環境温度を感知し、その情報が脳の視床下部にある体温調節中枢に送られ、そこから、体温を一定に保つための指令が出されるという仕組みです。
この温度受容器の働きは、老化とともに低下していきます。
そのため、一般的に高齢者は、気温が高くても暑さを感じにくい傾向があるのです。『暑い』と感じたとき、通常は体温調節のシステムが働き、毛細血管を拡張させて血流を増やすことで体内の熱を放出します。
さらに汗をかくことによって、汗が蒸発するときに熱が奪われ、体温が下がります。
また、『暑い』と感じることで、エアコンの使用や設定温度の調節、着ている服を調節するといった行動を取ります。
しかし、暑さ自体を感じなくなれば、自分では気付かないうちに脱水や熱中症が起きるリスクがあります。
これが、熱中症になる高齢者が多い一因です。熱中症以外にも、温度感受性が鈍ることで低温やけどのリスクもあります。
トイレの暖房便座や温風乾燥でも低温やけどの報告があります」『医療ジャーナリスト 森まどかさん』
シニアは熱中症弱者ともいわれています。
シニアになると体内の水分の割合が少なくなる上に、「喉が渇いた」と感じにくくなります。
また、老化によって発汗機能が低下し熱を放出しにくくなるので、体内に熱がたまって体温を上昇させます。
このように、暑さに対する自覚が無くなるので、シニアには温度計が必需品となってきます。
自分の感覚に頼らず、温度計で暑さを客観的に知ることが大切なのです。
「えっ?今ってこんなに温度が高いの?」
65歳以上のシニアの方、どうか自分の判断ではなく、温度計の数値を見てエアコンを付けることを、ぜひとも習慣化してくださいね。
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